ぶどうができるまで

芽の出始め(4月中旬)

芽の出ない枝や、1か所から複数出る枝など様々。成長の早い芽をかくなどして、成長のバランスを揃えます。(芽かき)

芽の成長(5月上旬)

芽が伸びて、枝になっていきます。同じ枝の中で長さが揃うように、引き続き、芽かきをしながら畑を見回ります。

つぼみ(5月中旬)

将来、ぶどうの房になる部分が見えてきます。一枝で平均2つのつぼみが出てきますが、1つに減らします。(つぼみ落とし)

枝しばり(5月中旬)

枝は上方向に伸びようとする習性があります。作業がしやすいように、また、風で折れないように、棚に留めていきます。

ぶどうの花(5月中・下旬)

ヒゲのような、白いふあふあしたものが花です。この時期、畑では花の匂いもします。

花切り(5月中・下旬)

ぶどうの房は先端部で作るので、手作業で余分な部分を取り除きます。元に近い部分で一つ残してあるのは、この後の作業用のしるしです。

ジベレリン付け(5月下旬)

種なしぶどうを作る時の作業です。元々、植物が持っているホルモンを人為的に補うことで種が抜けます。他の果物・野菜にも使われます。

摘心(6月上旬)

枝の先端を切り落とすと、枝の伸びを抑え、代わりにぶどうの房に栄養が回ります。摘心後も枝は伸びようとするので、切り続けます。

粒抜き(6月上旬)

花切り後しばらくすると、先端部が成長してきます。粒はたくさん付いているので、余分な粒を先の細いハサミで取っていきます。

粒抜き後

取るとこんな感じです。さまざまな方向に向かって付いていた粒の中で、最終的なぶどうの房の形が良くなりそうな粒を選んで残します。

粒の成長(7月上旬)

粒が大きくなり、柔らかくなってきました。粒抜きが足りないと粒が押し合って潰れることもあります。この姿を想像し粒抜きをしています。

色づき始め(7月中旬)

粒が十分に大きくなると色が付き始めます。品種によって、全体にぼんやり色づいたり、一粒だけポツンと色づいたり、様々です。

袋かけ・笠かけ(7月上旬)

色づき始めると鳥に気付かれ食べられてしまうので、袋で覆います。傘をかけると、鳥害をより防ぐことができます。

色づき途中(7月中旬・下旬)

袋かけが終わったこの時期、雨が多いと、粒に水分がまわり過ぎて破裂することがあるので、畑を見て回ります。かなり色づいています。

収穫(8月上旬~)

全体がしっかり色づいてきました、こうなれば甘くて美味しいぶどうの完成です。早朝に収穫して、直売所で販売します。

剪定(せんてい)(秋~冬)

収穫が終了すると、緑の枝が段々と茶色くなります。今年、たくさん伸びた枝の中から、来年の芽を出させる枝を選び剪定します。

落ち葉敷き(秋~冬)

近く神社から落ち葉をもらい、定期的に畑に敷きます。すぐに効果は出ませんが、毎年続けることで、畑が豊かになります。

ビニール張り(3月中旬)

ビニールで覆うことで、成長が早まり、病気にかかりにくくなります。大人数で作業します。

芽キズ付け(3月下旬~4月上旬)

すべての芽の近く(先端側約5mm)にキズを付けると芽の出が良くなります。すべての芽が出るわけではありませんが、大切な作業です。

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